Collect moments, not things
久保 真人 / Masato Kubo
ライフストーリー
1982年生まれ、神戸市出身。
二人兄弟の次男。少年野球時代の背番号は2番。打順も2番。学生時代はクラスの皆を引っ張りはしないが、そこそこに笑いをとれて目立つ存在。
そんなおいしいとこ取りの2番手人生を送ってきた久保が、就職もせずにフリーの報道写真家としての人生を送ることになったのには理由があった。大学二年生の時に書店でたまたま手にした、中東紛争について書かれた一冊の新書が久保の人生を変えた。
大学で歴史を専攻し、世界の色んなことを知っているつもりだった。中東紛争が四度にわたって起きたことや、領土分割のこと。しかし、その本に書かれていたのは、そうした年表をなぞるようなことではなかった。昨日まで暮らしていた土地を奪われた人たちの生の声や、それでも必死に抗いながら人間らしく生きていこうとするさま。それが美しい写真と文章で描かれていた。
頭をカナヅチで殴られるとはまさにこのことだった。深夜から読み始めた本に夢中になり、気づけば夜が明けていた。本の巻末にある著者情報を見ると、肩書きに「報道写真家」という文字があった。
「自分もこの仕事をしよう」
久保は、なけなしの貯金をおろし、新宿のヨドバシカメラで一番安いビギナー向けのニコンのフィルムカメラを買った。半年後、久保はそのカメラを持ってパレスチナにいた。
受賞歴
2006年 | 第7回上野彦馬賞 日本写真芸術学会奨励賞
2012年 | Wedding Photojournalist Association 「Great Natural Light」 部門 6位
2013年 | Wiki School Pedia Best Asian Wedding Images 2012 トップ20
2013年 | Wedding Photojournalist Association 「Food and Drinks」 部門 1位
2014年 | International Society of Professional Wedding Photographers 「Family Love」 部門 18位
2014年 | International Society of Professional Wedding Photographers 「Venue or Location」 部門 2位
コレクション
清里フォトアートミュージアム (久保真人の3枚の写真作品が永久収蔵されている)
メディア
ザ・ウェディング 注目のウェディングフォトグラファー
Oggi 2021年8月号
その他
2011年〜 | WPJA (Wedding Photojournalist Association) 会員
2017年7月 | 富士フイルムセミナー講師
2019年6月 | PHOTO NEXT Adobeブース セミナー講師